2015年の世界の情勢

大日本忠仁社 同志友会

2016年01月05日 19:11



2016年 謹んで新春のお喜びを申し上げます。



常日頃の御厚誼と御指導御鞭撻に対しまして深く感謝いたしております。本年の年明けは穏やかな晴天に恵まれ、街の光景に目を向けて見ますと、我が国は一見非常に平和な様相を呈しております。


しかしながら今日の世界の情勢は非常に緊迫しており、2010年中東のアラブの春と言われる民主化運動によって、独裁政権が次から次へと崩壊し、その地域に平和が訪れると思われておりましたが、まるでそれに逆行するかのように、それらの国々の治安が乱れ、民族の違いや、思想心情と宗教心の違いによって、複雑な醜い争いが頻繁と繰り返される傾向が多くの所で見受けられるようになってきており、毎日のように幾多の罪もない人達の尊い命が失われているのであります。


殊に最近では、自称イスラム国と称する過激なテロ集団により、中東・アフリカ・西欧などの至る所で自爆テロなどによる破壊活動が活発に行われ、ロシアの民間機撃墜や、パリの同時多発テロなど民間人を標的にした残忍な殺戮行為が引き起こされており、まさに二十一世紀はテロとの戦いと言われ、世界中で恐怖感が高まってきているのであります。


過激派テロ集団は、イスラムの教えこそが貧困を救い、弱者を助け、幸福の道を切り開いてくれる唯一つの崇高なる宗教であると唱え、狂信的な信者を洗脳し、子供達までも自爆テロに利用し、過激なテロ活動や残忍な殺人行為を激化させているのであります。


いかなる理由があるにせよ、無差別に罪もない民間人を標的にしたテロ行為は、断じて許されることではありません。


今まさに世界の国々が、何時どこでどの様にして引き起こされるか予測がつかない過激派集団のテロ行為に、どのように対応しなくてはならないかと言う大きな課題を背負っている時に、私達日本人も、過激派集団のテロ行為が、対岸の火であると楽観的な見方をしている訳にはまいりません。

今こそ世界の国々の人達が、武力のみに頼らず、貧困・格差・差別などが要因となってテロ集団組織が拡大しているという現状を直視し、知恵を絞っていかにすればテロ組織をなくすことができるかということを真剣に考え、世界中に平和が訪れるように、尽力しなくてはならない時局を迎えているのではないかと憂いております。


また昨年は、年々地球温暖化が進む影響下で、世界規模で異常気象などによる大きな災害が至る所で引き起こされており、世界の国々が一同に介し、地球温暖化対策の会議が開かれましたが、これからは、人間の存亡の危機に関わる自然環境の問題に、しっかりと目を向けて行かなくてはならないのではないかと痛感いたしております。


尚、末尾となりますが、


本年2016年度も何卒、良き御指導と御鞭撻を賜りますよう伏してお願い申し上げます。












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